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内科
新浦安いりふね内科
千葉県浦安市入船4-5-5
エスプラネード1階

TEL: 047-381-2432

糖尿病について

近年、食生活やライフスタイルの変化により、糖尿病は非常に身近な病気となっています。
外食や加工食品の増加、運動不足などにより、知らないうちに血糖値が高い状態が続いている人も少なくありません。

糖尿病は初期には自覚症状が乏しい一方で、進行するとさまざまな合併症を引き起こす可能性があるため、早期発見・早期対応が重要です。
本ページでは、糖尿病の基礎知識から検査・治療までをわかりやすく解説いたします。

1.糖尿病とは

糖尿病とは、血液中のブドウ糖(血糖)の値が慢性的に高くなる病気です。
この状態が続くと、血管や神経にダメージが蓄積し、全身にさまざまな影響を及ぼします。
糖尿病を理解するうえで重要な「血糖」と「インスリン」について説明します。

■血糖とは

血糖とは、血液中に含まれるブドウ糖のことを指します。
ブドウ糖は体のエネルギー源として重要な役割を担っています。

食事から摂取した炭水化物は消化されてブドウ糖となり、血液中に取り込まれます。
通常は体内で適切に調整され、必要なエネルギーとして利用されます。

しかし糖尿病では、この調整機能がうまく働かず、血糖値が高い状態が続きます。

■インスリンとは

インスリンは膵臓から分泌されるホルモンで、血糖値をコントロールする働きを持っています。

◎インスリンの主な働き

・血糖値を下げる働き
血液中のブドウ糖が、筋肉や脂肪などの細胞に取り込まれるのを促し、血糖値を下げます。

・ブドウ糖をグリコーゲンとして蓄える働き
使いきれなかったブドウ糖を、グリコーゲンとして主に肝臓や筋肉に蓄えるように働きます。

・余ったエネルギーを脂肪として蓄える働き
さらに使われずに余ったエネルギーは、中性脂肪として体内に蓄えられます。

糖尿病では、インスリンの分泌が不足する、またはインスリンがうまく作用しないといった状態が起こります。

空腹時血糖値および75mgOGTTによる判定区分

2.糖尿病の分類と症状

■1型糖尿病

◎原因

自己免疫の異常により膵臓の細胞が破壊され、インスリンがほとんど分泌されなくなることで発症します。そのため、インスリン治療が必須となります。

◎症状

・のどの渇き
・尿の回数増加
・体重減少
・強い疲労感

■2型糖尿病

◎原因

生活習慣(食事・運動不足・肥満など)や遺伝的要因により、インスリンの働きが低下することで発症します。

◎症状

・多飲、多尿
・体重減少
・目のかすみ
・手足のしびれ
・倦怠感

2型糖尿病は糖尿病全体の約90%を占める最も多いタイプです。初期は症状が出にくいことが特徴で、気づかないうちに進行するケースも少なくありません。

空腹時血糖値および75mgOGTTによる判定区分

3.糖尿病の合併症

長期間高血糖が続くと、血管や神経が障害され、合併症を引き起こします。
中でも代表的な3つの合併症についてお伝えします。
①糖尿病性網膜症
高血糖の状態が続くことで、目の奥にある
網膜の血管が傷つく合併症です。
初期は自覚症状が少ないこともありますが、進行すると見えにくさや視力低下が起こり、重症化すると失明につながることがあります。
②糖尿病性神経障害
高血糖によって神経が障害される合併症です。
手足のしびれや痛み、感覚の鈍さなどがみられ、進行するとけがに気づきにくくなることもあります。
③糖尿病性腎症
高血糖によって腎臓の働きが少しずつ低下していく合併症です。
初期には症状が出にくいですが、進行すると腎機能が悪化し、重症化すると透析が必要になることがあります。

4.糖尿病の検査と診断

糖尿病は段階的に進行するため、複数の検査を組み合わせて診断します。
空腹時血糖値および75mgOGTTによる判定区分

■血糖値

①随時血糖検査
食事の影響を問わず、任意の時間に測定する血糖値です。200mg/dL以上の場合は糖尿病が疑われます。
②空腹時血糖検査
10時間以上絶食した状態で測定する血糖値です。126mg/dL以上の場合は糖尿病が疑われます。
③75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)
ブドウ糖を飲んだ後、一定時間ごとの血糖値を測定する検査です。血糖値の変化を詳しくみることで、糖尿病の有無やその程度をより詳しく評価できます。

■尿検査

尿中の糖を調べ、スクリーニングとして用いられます。

■HbA1c(ヘモグロビンA1c)

血液中のヘモグロビンにブドウ糖が結合したもので、
過去1~2か月の平均血糖値を反映する指標です。
検査前の飲食や運動による影響を受けにくいのが特徴です。
6.5%以上で糖尿病の可能性が高くなります

5.糖尿病の治療

治療の基本は「血糖コントロール」です。
状態に応じて、以下を組み合わせて行います。

■食事療法

・適正カロリーの把握
・栄養バランスの調整
・食物繊維を多く含む食事を意識する
・食べる順番を工夫する(野菜から食べることで血糖値の急上昇を抑えられます)
空腹時血糖値および75mgOGTTによる判定区分

■運動療法

運動により血糖が消費され、インスリンの働きも改善が見込めます。
無理のない範囲で運動する習慣を継続することが重要です。
・ウォーキング(1日20~30分程度)
・週3回以上の継続が目安
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■薬物療法

1型糖尿病の場合は、インスリン療法が必須です。
2型糖尿病では、食事療法と運動療法で十分な効果が得られない場合に、薬物療法で治療を行います。
①インスリン分泌を促進する薬
・DPP-4阻害薬
・GLP-1受容体作動薬
・スルホニル尿素(SU)薬
・速効型インスリン分泌促進薬(グリニド薬)

②インスリンの作用を改善する薬
・ビグアナイド薬
・チアゾリジン薬

③糖の吸収と排泄を調節する薬
・α-グルコシダーゼ阻害薬
・SGLT2阻害薬


空腹時血糖値および75mgOGTTによる判定区分

6.診療について

当院では、保険診療にて糖尿病の検査・治療を行っております。
健診で血糖値の異常を指摘された方や、
「もしかして糖尿病かも」とご不安な方は、お早めの受診をおすすめいたします。